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特別な2000GTの器

TOYOTA 2000GTというクルマがあります。1967年に発売され1970年に生産を終了するまで、計337台が生産され、今でも特別なクルマとして根強いファンを持ちます。この度、1/43スケールの特別な模型が発売されるにあたり、そのケースと外箱(紙器)のご依頼を頂きました。それまでに担当の方は色々な模型を製作/販売されてきましたが、今回の2000GTの販売にかける情熱は並々ならぬものがあり、試作から本製作に至るまで、3ヶ月の期間を要しました。

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正式には「紙器」と呼ばれる紙箱で、「スリーブ」と呼ばれる保護用の外箱も製作しました。ディープマット紙というものを使用し、色目はボルドーです。この色はクルマのインテリアにも使用される事が多く、インディゴ(濃紺)と迷ったのですが、こちらを選択しました。実はこの様な本格的な紙器を製作するのは今回が初めての経験で、工場の社長さんから色々と親切なアドバイスを頂きながら製作しました。

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スリーブを取り外した状態。ハーフエア紙という素材でチャコールという色です。実際にお渡しした商品には2000GTという文字が箔押しされています。箔押しの際してもフォントや箔の色により表情がガラッとかわりますので、内容にふさわしいフォントや箔の色を選びました。コーナーや細部の処理、触れた際の肌触りの上質さに職人さんの心意気を感じます。

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紙器の上蓋を外すとケースと対面します。外箱の内部にはウレタンクッションが設けられており、上蓋をはめた際、ケースのカバーとの隙間が最小限になる様、絶妙に調節されています。上蓋を持ち上げる際、少しの空気を挟んだ気持ちの良い抵抗を感じ、展示作品と対面する大切な瞬間が演出されます。私はApple社のパッケージが大好きですが、あの開封する際のワクワク感を大いに参考にしました。

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写真では白の2000GTなのですが、実際にはゴールドを用いた特別仕様のモデルが収納されています。展示台のアクリルにはモデルのスペックが表記され、説明文の役割というよりも、モデルに浮遊感を持たせる役割を担っています。内部のケースは元々プロトタイプとして製作していた物ですが、細部の微調整を経てこの度商品として正式に販売されました。

参考リンク>>> クライアントの思いを伝えるため

寸法:外箱>W235×D170×H106
   ケース>W205×D140×H91
仕様:スリーブ>ディープマット紙(ボルドー色)
   紙器>ハーフエア紙(チャコール色)
   ケース>黒アクリル+透明アクリル
   ベース>SUS304ステンレス
       8mm透明アクリル(レーザー彫刻)
       レーザー彫刻

WORKS2019.7.1
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Used Material

Case Study