古くは零戦の部品を製作し、現在では自動車やバイクの基幹部品を製作されている神奈川県の会社より頂いたご依頼。ある記念的製品の生産達成記念として、その製品模型を3Dプリントで出力し、その当時の図面と共に下からの光で浮き上がらせたいというご希望だった。クライアントより提示されたハードルは高く、今までLED内照式のケースは色々と作ってきたけどこの様なケースは初めてで、企画段階からとてもワクワクした。
ガラスは普通ガラスではなく、「高透過ガラス」と呼ばれる物で、透明度が非常に高い。地板も高透過ガラスとなっており、そこに図面をダイレクトプリントし、下からLED照明を当てている。この照明もそのままだとLEDのツブツブが見えてしまうので、光拡散シートというものを使用し、均一に光るように工夫をしている。
このケースは初めて試みる事だらけで、最終的に仕上がるまで不安で一杯だったけど、暗所で浮かび上がる姿はとても幻想的で、クライアントもとても喜んで下さった。
寸法:W400×D300×H300
仕様:5mm高透過ガラス接着カバー
土台部タモ材染色塗装
底面高透過ガラスダイレクトプリント
内照式LEDパネル内蔵