CasebyCaseでは数々の展示品の中でも、1/43のスケールモデルの飾り方をいつも探求しています。理由は単純で、弟がモデルカーを製作するのが大好きなので、常に新しい模型を製作し、出来上がる度に新しい展示方法を求められているからです 笑。「一つの対象に対して何が出来るか」を探求するのは本当に楽しいです。
先日「15年ぶりの復刻」という内容でブログを書きましたが、僕が15年前に試作したディスプレイを、この度改良を加えて再製作しました。展示されるのは現時点では「ある名車」としか言えず、残念ですが画像にはモザイクを入れています。この後クライアントにお渡しした後に、メーカーさんとの交渉の場に運ばれます。
クライアントの思いをしっかりとメーカーへと伝えするために、今回は新たな外箱を用意しました。今まで桐箱やアクセサリーケースなどは製作した事はありましたが、初めて「紙器」というものを製作する経験をしました。たまたまFacebook上での繋がりがあり、こちらからは存在を認識していた紙器工場へご連絡し、訪問しました。僕は紙器に関しては全くの素人です。そんな僕に快く対応して下さり、「紙器とは何か」というところから教えて頂き、少ないロット数で、しかも試作の依頼から完成まで2週間という無理なお願いに対応して下さいました。
いつもなら工場名をホイホイ書いてしまう僕ですが、今回は色々と事情があり伏せてしまってます。まあ分かる人には、画像を見ればすぐ分かると思いますけど 笑。材質は「ハーフエア紙」という種類を勧めて下さり、色はチャコールグレー。箔入れは通常のゴールドでは無く、プラチナゴールドというとても上品な色です。内部のウレタンも2種類あるうち密度の高いものを選びました。内部の寸法誤差は0.1mm単位で指示を頂き、ケース製作の際には、工場に寸法精度を求めました。フタをした時に内部のウレタンがケースとぶつかって、隙間ができるとかっこ悪いからです。
今回初めて外箱(紙器)を製作するという経験をし、とても多くの事を学びました。いくら展示物やケースに力を注いでも、外箱が悪くてはその時点でアウトです。僕自身が至らない部分は紙器屋さんが補って下さいました。ケースと合わせ、試作としてはビックリするような価格になりましたが、クライアントには「最高の器を用意しますから、存分に交渉に挑んで下さい!」とお伝えし、納得して下さいました。
「ゴングが鳴ったな」という思いです。