Blog

単なる板では無い板

Tray1MBL

Home>>> BlogTop>>> Days>>> 単なる板では無い板

先日に引き続き、昨日は家具町工房*の方にお邪魔をしていました。こちらは賀來寿史さん*がご自分の作品を製作したり、木工教室を開かれたりする場所です。

今回はD&DEPARTMENTさん*からご依頼を頂いた無垢板のケータリングトレイの製作状況の見学です。厚み2cmで幅30cm×長さ45cm、面取り2mmの寸法でのご依頼です。オーク材で製作します。テーブルみたいに大きなサイズでは無いとは言え、一枚板ではコストが高く付きますので、「2枚ハギ」という方法で、半分の幅の材を貼り合わせ、一枚の幅30cmの材にします。写真にうっすらと線が見えてます。

Tray2MBL
きちんと木目がきれいに揃うように、慎重に位置合わせをした後にマーキングがされています。ここは木工作家さんのセンスが問われる、大変重要なポイントだそうです。

Tray3MBL
個性豊かな沢山の2枚ハギの板が出来上がってきています。今回のご依頼で求められたのは「最小限の形状」。作家さんにしては頭の痛い課題です。それは作家さんの個性を極力表に出さないようにし、要求された形状に整えるという事だからです。端から見ると「単なる木の板」にしか見えません。でもそこには何段階にも及ぶ作家さんの知恵と技術がつぎ込まれている事が今回の見学で分かりました。

Tray4MBL
最終の仕上げはまだまだですが、180番の番手のサンダーで表面を研磨し、プレーナーで生まれた表面の微細な凹凸を消していきます。しっとりとしたほのかなツヤが生まれています。ここで目が詰まったサンダーを執拗に当ててしまうと、不必要なツヤが生まれてしまうとの事です。本当に奥が深いです。両面を研磨した後、残る全ての面を研磨し、最後に8ヶ所に生まれた不要な角をカンナで落とします。こうなると、もうどこで継いであるのか分かりません。

残念ながら今回見学をできたのはここまでです。あとは植物性オイルを2回塗り込んで乾燥させた後に完成となるそうです。また改めて完成品の写真をBlogに書きたいと思います。