ガラスには魔法があると思ってます。
このケースは小さな宝物を沢山お持ちのお客さまよりご依頼を頂いたケース*。
色々な作家さんの器をお持ちで、生活の中でそれらをきちんと飾りつつ、使っていきたいとの事でした。同じように棚に飾ったとしても、そのまま置いておくのと、ガラスケースにきちんと飾るのとを比べると、やっぱりガラスケースに入れてあげた方がいきいきと見えます。
この写真はオフィスで撮影したものですが、出来上がったばかりのケースに自分のお気に入りの器を並べている時は、本当にワクワクでした。隣の器とのわずかな間隔を意識し、お互いに圧迫感が生じないように並べていきます。一つ一つが惑星みたいな感じでお互いの間に引力を感じます。ある器と隣の器の並びの均質さだけを意識していると不自然になり、全体的に適度な不均質さを含んでいる方が、かえって自然に見えます。並べている途中で「あっ、これだ!」と思った瞬間に手を止めます。それ以上さわると、良い結果にならないから。
そういう陳列をしている時間はとても楽しいです。いつも何かを並べている気がします。何かを並べるために生まれてきたのかもしれません。