Works

地域の伝統行事を後世へ

阪急電鉄の岡本駅(東灘区)から徒歩10分程の山手にある岡本公会堂。非常に設備の整った公民館で、1階の和室や会議室はとても広く、お昼を過ぎると隣接する公園から子供達がやってきて、交流の場としてとても重要な役割を果たしている。2Fには大きなホールがあり、近隣の方々の発表会やお稽古事が行われている。その入り口へと繋がるエントランスにこのケースは設置された。東灘区では毎年5月になるとだんじり祭りが行われ、普段は静かな住宅街がお祭りの雰囲気に包まれる。この岡本地区には岡本財産区管理会という団体があり、伝統を後世に伝える語り部として、今回のケース製作のご依頼を頂いた。
Okamoto3L左側の大きなケースにはだんじりの飾りである「水引き幕」という幕が飾られる。これは平成15年まで使われていた幕で、長い間倉庫で眠っていたが、この度たくさんの人の目に触れる機会を得た。ケース内部にはスチール製の柱が4本立っており、それぞれの幕に黒の塗装を施したパイプを通し、柱に固定したフックに引っかけている。ケースは4分割で搬入し現地で組み立てている。一つのユニットがW1,000×D500×H2,400なので、ほぼ最大サイズ。

Okamoto1L

対面にはキャスター付きのケースを2台設置した。まだ展示はされていないが、「獅子噛」と書いて「しがみ」と読む木製の彫り物を展示する予定。獅子の表情をしていて屋根に噛みついている姿からそう呼ばれる。窓からの柔らかい光が差し込んでとても美しい。背面がガラス引き戸になっており、化粧シートを施工している。

Okamoto2L

水引き幕を展示した様子。いつか現役の幕が役目を終えたとき、掛け替えが出来るように、柱の反対側には高さ違いで別のフックが取り付けられている。何年先に展示替えの時が来るか分からないけれど、これからもこの地域の人々に語りかける存在になって欲しい。

Okamoto4L_3

岡本公会堂
〒658-0072
兵庫県神戸市東灘区岡本8丁目8-16

寸法:W4,000×D500×H2,400
仕様:メラミン化粧板貼
   4分割現地組み立て
   前面ガラス飛散防止フィルム貼り
   スチール製支柱
   スチール製パイプ

WORKS2017.3.11
http://casebycase.co.jp/work

Used Material